老子との対話 12~ 売上増加

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老子との対話 12

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老子との対話 12


社会人になってしばらくした時、僕はあるビジネススクールに通っていた。
ある時、僕の後ろにいたIBMの社員だった男が、いきなり大声で言った。


「事業ライフサイクルが・・・」


「事業ライフサイクル」という言葉を聞いたり、話したりする度に思い出すのは彼の顔だ。いいヤツだった。仕事に対する自信があり、「他業界の色々な連中とビジネスで戦いたい」などというのが口癖だった。


今回はまず「事業ライフサイクル」を考えてほしい。いや、「製品ライフサイクル」でも良い。


事業ライフサイクルや製品ライフサイクルを知らない人のために話すと、事業や製品にはライフサイクルというものがある。
導入期、成長期、成熟期、衰退期というヤツだ。


事業をスタートさせた段階が導入期
成長する段階が成長期
安定する段階が成熟期
衰退する段階が衰退期


「どの段階までが導入期で、どの段階までが成長期なんだろう」と細かく考えて、頭の中がぐちゃぐちゃになってしまう必要はない。


今回は細かい話は知る必要はない。
それに、僕はこの4つが等しく重要だとは思っていない。
重要なことは2つだけだ。
「導入」と「衰退」
シンプルに言えば


「生」と「死」だ


企業Aは都内にあるIT企業で比較的順調に行っていた。経営者は「うちの会社は大丈夫」と「うまくいかなくなる」ことなど微塵も感じていなかった。


でも、その企業は倒産した。好評だったサービスは売れなくなり、業績は悪化。
倒産し、多くの社員が職を他に求めるようになった。


僕はその経営者本人ではない。だから、彼の本当の状況は分からないし、失礼なことも言いたくない。でも、社名を出さないようにし、その会社のことを考えて行きたいと思う。


正直な話、「成功する」自信がないと、物事は成功しない。常にお話ししているとおりだ。
その意味では「うまく行かなくなる」ということを微塵も感じていないというのは一見正しいように思える。


でも、それはこれまで話してきた「原則」。
老子で言う「道」に反した行いなのだ。
「生まれたら死ぬ」という原則に反しているのだ。
原則を無視して、我欲を求めてはいけない。


物事は必ずうまく行かなくなる。
ファーストリテイリングの柳井氏が言う「会社は何もしなければつぶれる」のとおりだ。


「でも、ずっと続くものもあるだろう」


そのように反対したい気持ちの人もいるだろう。でも、歴史を見てほしい。
生まれたものは必ず死ぬ。


世界史であれば、例えば強大なローマ帝国。
日本史であれば、江戸幕府。
どれだけ強大なものであっても、必ず滅びる。


僕たちが生きてきた世界で言うと、多くの人が使っていたカセットテープ、ワープロだって、今ではほとんど使われない。


今、この瞬間に膨大な商品が生まれ、今、この瞬間に膨大な商品が死んでいく。


何よりも僕たちがそうだ。
生まれたものは死んでいく。


事業ライフサイクルや製品ライフサイクルなんて言葉を知るよりも、「原則」を知ることだ。僕たちはその原則を無視はできない。


「生まれたら、死ぬ」を無視できないからこそ、生み出さなければならない。
例えば、エジソンが設立したGE
GEが凄まじいのは、長い間、存続していることだ。実際、ダウ平均株価の構成銘柄の中で、1896年の算出開始から、ただ一つ残っている企業だ。
(逆に言えば、他は全てなくなっている)


では、GEは原則に反しているのか?
僕はそうは思わない。彼らは生み出してきたのだ。「どの分野においても、シェアが1位か2位であること」を存続の条件とし、死んでいく事業を追いかけるのではなく、生み出す事業にシフトしていっている。だからこそ、同じGEとは思えないほど、取り組んでいる事業が変わっている。GEの中で事業が生まれ、事業が死んでいる。


僕たちの事業


僕たちの目の前の事業もやがて死んでいく可能性がある。
その時、方法は3つある。
一つ目はそのまま「死んで行く」方法。
二つ目が「生きながらえる」方法。「改善」だ。言い換えれば、持続的イノベーションだ。
最後が「新たに生む」という方法だ。
これが強力な破壊的イノベーションだ。


アップル。特にスティーブ・ジョブズ時代のアップルが得意としたのは「改善」ではない。生きながらえる方法をとるのではなく、「新たに生む」方法を選択してきた。
そう考えると、「生うまれたら、死ぬ」という原則に反していないビジネスを展開しているというわけだ。


2600年前の偉人 老子は言う。


「万物はどれもこれもすべて盛んに生長しているが、自分にはそれらがまたもとに返っていくのがみえる。いったい物は盛んに繁茂しているが、それぞれにその生まれ出た根もとに帰っていくものだ。根もとに帰っていくことは深い静寂に入ることだといわれ、それはまた本来の運命にたちもどることだといわれる。(中略)この一定不変の常道をわきまえていると明智とよばれるが、常道を知らないでいると、でたらめなことをして悪い結果におちいる」
参考:老子道徳経 上篇


「生まれたら死ぬ」


これをわきまえると明智とよばれる。
でも、知らないででたらめなことをしていると悪い結果におちいると言う。
悪い結果におちいらず、良い結果を得るためにも「生まれたら死ぬ」ことを僕たちは忘れてはいけない。うまく行っている時にもだ。2600年前の老子は僕たちにそれを教えてくれている。


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[ 2012/11/14 14:09 ] 人物 | TB(0) | CM(0)



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