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老子との対話 13

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老子との対話 13


2005年6月12日


僕たちはこの日、ある場所で行われたスピーチのことを色々なところで話題にしている。
米国スタンフォード大学での卒業式。
スティーブ・ジョブズのスピーチだ。


ジョブズは言う。


「私が知る限り、最も重要な道具。それは『自分がいずれ死ぬことを意識すること』だ。それは人生の重要な決断を助けてくれる。なぜなら、他の人からの期待、あらゆる種類のプライド、恥、失敗に対する恐れ、それらは死を前にすると消えてしまい、真に重要なことだけが残るからだ」


さらに続けて、


「いつか死ぬということを覚えておくことは落とし穴を避けるために私が知る最善の方法だ」


と言う。


ジョブズにとって、危険回避の最善の方法が「死を意識すること」らしい。
僕たちはその言葉を考える。確かに「死と比べれば、プライドや恥など些細なものだな」と感じる。でも、数日後には危険回避の最善の方法が「死を意識すること」だとは僕たちの多くは思っていない、忘れてしまっている。本当の意味で理解していないのだ。


でも、考えてみよう


あなたの目の前の耐えがたいほど嫌なこと。
僕の目の前の耐えがたいほど嫌なこと。
「逃げ出したい」と表情が変わってしまうくらいの困難。そのような困難であっても、僕たちが死んだら、その瞬間に跡形もなく、消えてなくなってしまう。


「死」を考えれば、いかなる苦難も大したものではない。そう考えれば、困難は一時的なもの。永続的なものではない。


僕たちが「死を意識すること」により、多くの一時的なものに左右されることがなくなる。逆に言えば、ジョブズはそれを知っているからこそ、一時的なものではなく、永続的なもの力を入れるようにしていたのだと思う。


ジョブズはこうも言っていた。


「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない。ドグマ(既存の常識)にとらわれるな。それは他人の考えた結果で生きていることなのだから。」


「時間は限られている」と言うジョブズだからこそ、人生最後の時期は自分が死んだ後も残るもの、可能な限り世の中に残るものに注力していたのだろう。


「生まれたら死ぬ」
それを本当の意味で知る人は一時的なものに左右されることはない、もちろん他人の価値観に左右されることもなく、永続的な仕事に取り組むのかもしれない。


ジョブズについては幼い頃から好きなので、彼のことはよく分かっているつもりだった。でも、その本意が、老子によって、より深く理解できるようになってくる。
ジョブズは若い頃にインドを旅し、仏教に触れ、禅にはまった。そこで老子の言う「道(タオ)」にも触れたのだろう。


2600年前の老子は次のように言う。
まさにジョブズの言葉と同じと言える。


「一定不変の常道(生まれたら死ぬこと)をわきまえていれば、どんなことでも包容できる。すべてを包容できれば、それが偏りのない公平であり、公平無私であれば、それが王者の徳であり、王者と一致し、「道」と一致すれば、それは永久である。このような人は、その生涯を通じて危険にあうことがない。」


ジョブズがスタンフォードでスピーチをした時期。アップルに復帰した時期のジョブズはまさに王者だった。


成功をしてもうかれることはなく、常に冷静だった。
「生まれたら死ぬ」ことを意識していただけでなく、「創業した会社を去った経験」もあるのだ。「生まれたら死ぬ」ことも何度も経験してきている。


生きて行くことは死へ向かうこと。
成長することは衰退へ向かうこと。
老子はそのように言う。
それをわきまえている人であれば、そこで落ち着いていられる。そして、落ち着いているからこそ、危険を回避できる。
だからこそ、危険にあうことがないということだ。


だからこそ、アップル復帰後の彼はアップルを危険から回避させ、世界でも類のない成長を実現させたのだろう。


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[ 2012/11/15 15:55 ] 人物 | TB(0) | CM(0)



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