トヨタのイノベーション? 不況に勝つ売上増大法

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トヨタのイノベーション?

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「イノベーションのジレンマはご存じだろうか?」


ハーバードビジネススクールのクレイトン・クリステンゼンの提唱した理論だ。
正直、その理論の詳細は話をしない。
私が好き理論の1つだ。


鍵となるのは次の2つのイノベーション。
・「持続的イノベーション」
・「破壊的イノベーション」


難しそうに思うかもしれない。
だが、「持続的」と「破壊的」。言葉どおりの違いだ。


例えば、テープレコーダー。


それに改良を持続的に加えていくイノベーション(革新)のことを「持続的イノベーション」と言う。


音質をよくしたり、操作性を高めたり、とにかく持続的に革新を加えるものだ。


しかし、従来製品であるテープレコーダーの価値を一気に破壊する革新。
この場合では、MDプレーヤーなどだ。
(テープの地位を一気に奪ったのがMDだ。)
そのことを「破壊的イノベーション」と言う。


これが「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」の違いだ。


ここに問題は2つ存在する。
「持続的イノベーション」「破壊的イノベーション」。2つの問題。
どのようなものがあるだろうか?
まずは、考えてほしい。


考えてくれただろうか?


「持続的イノベーション」の問題から話そう。


今の携帯電話についてユーザーに話を聞くと、「機能はどんどん新しくなっているけど、使わない機能ばかりですね」と答える。
あなたもそう思っているかもしれない。
iPhoneなどは別だ。通常の携帯電話の新商品をイメージしてほしい。


企業側はイノベーションしまくっているのだが、ある段階で顧客のニーズを超えてしまう。
これこそが、「持続的イノベーション」の問題だ。
従来製品に「持続的イノベーション」をしていくと、ある段階で顧客ニーズを超えてしまうのだ。
ここをうまく活用したのが任天堂だ。
携帯ゲーム機を持続的に革新させるのではなく、むしろ既存の技術でユーザーのニーズに視点を置いた。
これは以前、話をしたとおりだ。
※「任天堂DSを生みだした哲学とは?」はコチラ



もう1つの「破壊的イノベーション」の問題。


先ほどのMDプレーヤー。
完全に地位を奪ってしまうものが出てくると、もはや従来製品は生き残りが厳しくなる。
現在はデジタルプレーヤーの時代。
あなたはもはやMDプレーヤーやテープレコーダーは使わないはずだ。


「持続的イノベーション」と「破壊的イノベーション」
そして、それらの問題。理解していただけたと思う。
(随分と長くなったが、本来かなり難解な話だ。シンプルに話をしたつもりだが。。)


記事を読んでほしい。
「家庭充電型のハイブリッド車、トヨタが12年から量産
トヨタ自動車は2012年から、現行のハイブリッド車より環境性能に優れ、家庭用電源で充電できる新型ハイブリッド車を量産する。
パナソニックと開発中の大容量電池を搭載、初年度に2万〜3万台生産する。
量産は世界初。車両価格は400万円台に抑える。
トヨタはハイブリッド車が当面、環境車の主軸になると判断。
新型車を投入し、世界規模で競争が激化する環境車市場の主導権を狙う。」
引用:日本経済新聞 2009年7月4日



プリウス、インサイトとは違う。


これだけは断言できる。
家庭充電型自動車はこれまでの「持続的イノベーション」ではない。


ご存じのとおり、プリウスやインサイト。
あれは、モーターをエンジンのアシストにしか使っておらず、上記のハイブリッド車とは全く違う。
プリウスやインサイトは以前の車と大きくは変化はなく、「持続的イノベーション」の領域を超えない。


だが、上記の車。
これが浸透した時は、自動車業界を一気に変える。
同時にその周辺ビジネスをも大きく変革させてしまう。


テープレコーダーが、MDプレーヤーになった時、周辺ビジネスであった「テープ」は一気に売れなくなる。同様のことだ。


課題はまだまだあるだろう。
消費者がよく感じている「価格」の問題など。


しかし、「導入期」の段階では規模の経済が効かないため、価格が高いのはやむをえない。
普及してくれば、価格は下がり、破壊的イノベーションにつながる可能性は高い。
少なくとも、その前段階にあるプリウス、インサイトは売れたのだ。
この実績があったのだから、そして業界を大きく変革してしまう可能性があるのだから、このトヨタの決断は英断と言える。


これが「破壊的イノベーション」であった場合、勝利を勝ち取った企業が次世代の自動車業界でのリーダーになっていくのだから。


今後の展開を見ていきたい。

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[ 2009/07/04 12:55 ] トヨタ | TB(0) | CM(0)
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